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還暦後の人生を有意義に送るための5つの活動 その②: 残りの人生を共に過ごせる連れ合いを見つける。


浴衣を着て食事をしているカップル
2019年10月、明治村の近くの小さな旅館でピンク顔の連れ合いと。

こんにちは。ココマスダ です。


長らくお待たせしました〜!!

去年の暮れに書き始めたのに進んでいなかった「還暦後の人生を有意義に送るための5つの活動」

のその② 、

残りの人生を共に過ごせる連れ合いを見つける。

について書きます。いわば最後の婚活です。


いや、長生きしたらもう一回するかな〜。なんちゃって。


この②と、③ 外見を整えて、魅力的なシニアでいられるようにする。に関しての経験は、普通の日本人だったら隠す/語らない事なのかもしれないのですが、同時に、皆さんが一番知りたい類のことなのではないかと思うので書いてしまいます。私が自分の経験を書くことによって、少しでも悩んでいるどなたかの参考になれば嬉しいな、と思います。でも、ネットで公開する文章では書けることに限りがあるので、そのうち掘り下げて書いて本にしたいと思ってます。


さて、私は自慢ではないですが「バツ2」です。


2012年の9月に2度目の離婚をした後、「もう男性はこりごり!この先、男は要らないわ。」と思いました。

もう50歳を過ぎていて、自分が英語でいうと "Invisible", 男性の眼中に入らない存在になってしまった事を自覚していましたし。男性の目を気にしなくて良いのは楽だ、それはそれで悪くない、とも思っていました。


それからはシングルマザーとして生きることになって、もちろん寂しい時はありましたけど、誰かと一緒にいるのに寂しい、という究極の寂しさ、辛さからしたらずっと楽でした。幸い私は友達に恵まれているし、元夫が「まるで宗教だ。」と言っていた極真空手の「家族たち」がいたし仕事がありましたから。不思議な事に、それまでは低迷していた仕事が、離婚した途端に面白い機会が増えて可能性が広がり忙しくなって、生活は充実していました。


娘の監護権は私に与えられましたが、法的親権は両人とも持つことで同意、娘と父親が定期的に会うことに加え、二人が会いたい時にはいつでも会ってオッケーだと思ったし、クリスマスや感謝祭などの大きな祭日には、娘が夫と彼の家族と過ごすことに同意しました。あくまでも娘のことを第一に考えて。それまで一緒に集まっていた親戚や従姉妹たちと祭日に会えなくなるようにするのは可哀想だと思ったからです。


なので、私にとって祭日やホリデーシーズンだけは寂しい日、時期となったのですが、友人たちが招待してくれたりしてシングルであることに慣れました。私の同年代で魅力がある男性は大体結婚していたし、デートに誘われる事もなく5年が過ぎました。女友達たちが「どうしてデートしないの?あなたは一人でいるのにはまだ若すぎるわ!」とうるさかったのですが、「どうして、って、誘われて断っている訳ではないのよ。この年で私に興味を持つ人なんていないんだってば。」と答えていたし、実際にそうでした。


そうそう、恋心を感じていた日本人の男性がいたのですけど、彼には妻子がいたのでアウトでした。「もう長いこと家庭内離婚だ」らしきことをほのめかせていましたが。妻子がいる男性と付き合う女性は結構多いようですが、私はそれだけは絶対にしません。自分が二股をかけられない性格である上に、私の父が、私が高校生の時に愛人を作って両親の離婚騒動があり、不倫がバレた場合の家族の苦しみを知っているからだと思います。母は怒り狂って父を追い出し、ちょっと落ち着いてから家族会議で離婚することを告げられました。結局離婚には至らなかったのですが。


シングルマザー生活が5年目に入り、娘も高校生になって母親を煙たがるようになって毎日夕飯を作る必要もなくなった頃、「やっぱりこのまま一人でいるのは寂しいかな〜。」と思うようになりました。結婚したり同居したりしなくても、時々食事をしたり映画を見に行ったりできる男性がいたらいいな、と。でも同時に「もう相手を見つけるのは無理だろう。」と信じ切っていました。


そんな時に、ずっとシングルだった日本人のママ友が、オンラインデートサイトを使って相手を見つけていることを知ったのです。「ヘェ〜!勇気あるね!」とびっくり。でも彼女は私と違って美人。私には火傷というコンプレックスがあったし、、、。どうしようかなぁ〜、と悩む私に、彼女は「ココさんなら大丈夫!絶対に登録するべき!」とデートサイトの良し悪しや、気をつける点などを詳しく教えてくれました。そうしたら、もうひとりの日本人の女友達もデートサイトを使っていることを知って、勇気が出てきました。


その時私は58歳だったので、今頑張らないで60歳以上のカテゴリーに入ってしまったら相手を見つけられる可能性が激減する!と。そして決めました。


還暦になる前に、連れ合いを見つけよう!


と決めたら、やっぱり私は結婚を前提にしたお付き合いがいいな、と考えました。


一度決めたら行動に移すのは早い私です。

オンラインデート・サイトにも色々ありますが、友達二人の意見を総合して、Match.com はデート/セックスしたい人向け、eharmony.com は結婚を前提にした真面目な付き合いを目指している人向け、って事で後者に登録しました。無料ではない、ってところもいいかな、と思いました。


退会する前に、プロフィールのページのスクリーンショットでも取っておけば良かったのですが、残念ながら削除してしまったので、記憶からお話するしかありません。プロフィールは出来るだけ正直に書きました。面白そうな女性だな、と思ってくれる自信がある男性でないと、私は "Too much" であることは自覚しているので。苦笑


デートサイトでは、プライバシーを保護するために名前はファーストネームのみ。私の場合、「Coco」だとネットで検索されたら簡単に見つけられてしまうかな、と思ったので、本名の「Midori 」を使いました。年齢をサバ読む人は多いようですが、私は実年齢を書きました。若い子だけに興味がある人には連絡してきてほしくなかったし、知り合ってから告白するのも嫌だったし。


そうそう、私はおっぱいが小さいことも書きました。(日本語の「貧乳」って言葉、嫌ですね!)おっぱいが大きな女性が好きな男性は冗談ではなく多いですから、会ってからがっかりされるのは嫌ですから。火傷のことも書くべきか悩んで、なんと元夫に相談すると、「最初に君を知ってもらってからでいいと思うよ」と言うので、書きませんでした。

(私の火傷に関して知らない方はこちら→ カミングアウトー私の人生をかたどってきた火傷


相手への要求は、友人のシビアなアドバイスを参考に書きました。

  • 交際のゴールは結婚であること。

  • 私が日本人であることを尊重できること。

  • 持ち家があり、経済的に安定していて老後の心配がないこと。

  • 基本的に健康であり、タバコやマリファナは吸わないこと。

  • 自分の趣味を持っていて、私が忙しいことが苦にならないこと。

  • 子供はいてもいなくても構わないけれども子供好きなこと。

  • 感情的に安定していること、など。

職業や外見的な要望は書かなかったと思います。


私が若い頃に自分の相手として意識した人はクリエーティブ系のみで、「才能がある人であれば、自分が稼げばいい」と思っていましたけど、この年になって、養わなければいけない男を連れ合いに持って苦労をしたくはありませんから、相手が経済的に安定していることは大事でした。


グローバルなアメリカだけあって、登録手続きでは人種の好みの選択も必要でした。

私が通常惹かれるのは、日本人を含めた北アジア人か白人か黒人です。

黒人はオッケーなのに、所謂エキゾチックな「濃いめの」ルックスには惹かれないので、それに沿って選択を狭めました。住んでいる場所や距離の選択もありました。私はそれはオープン。グローバル・サーチ!


オンラインでの婚活活動には時間がかかりました。eharmony.com からは毎日のように推薦のリストが届きました。友人が、「プロフィールを丁寧に書いていない人や、スペルミスのある人は、どんなに写真に惹かれてもアウト。ボケた写真や、スナップショットしか載せてない人もアウト。頭が悪いか婚活を真面目に考えていないことが明らかだから。」なるほど!


男性から(サイト内で)直接メッセージが届き始めた当初はありがたく、時間をかけてプロフィールを読んだし、興味がなくても丁寧にお断りのメッセージを書いていたのですが、友人から「そんな必要な無し。興味がなかったらスルーで良し。」とシビアなアドバイスをいただき、そうか、と納得。少しでも「いいな」と思う男性はなかなか現れませんでした。


ハテナだったのは、マンハッタン在住やクリエーティブ系の男性が全然現れなかったこと。推薦されるのも、お誘いを送ってくるのも、ニュージャージー州やコネチカット州、そしてアップステートに住んでいる男性ばかり。これがeharmony.comの問題なのか、マンハッタンの同年代の男性はもっと若い女性を希望するのか、私のタイプに興味がなかったのか、良くわかりません。


その問題を他の友人に話すと、Tinder に登録することを薦めました。Tinderはご存知のように位置情報を使ったデート・アプリ。気に入るプロフィールがあったら右にスワイプし、お互いにスワイプしたらマッチング。真面目に付き合う人を探す人には適していないだろう、と思ったのですが、「Tinder で出会って結婚したカップルも知っているわよ。」と。なので早速登録してみると、なるほど、マンハッタンの男性も、クリエーティブ系の男性も登録してました。でも、、、


なんと、一晩で100人以上からお誘いを受けてしまったんです!


ひえ〜!なぜ? 美人ではないし実年齢も載せたのに。日本人女性と付き合ってみたい、という男性が多いのかな、です。圧倒されて、24時間以内にプロフィールを削除してしまいました。


最近何年ぶりかで再会したアメリカ人のシングルマザーの友人が、「私なんか数年で200人以上とデートしたわよ。いいじゃない、出かけられれば。」って言ってました。そ、そんな、嫌です、疲れそう!ちなみに、セックスや真面目な交際どころか、キスまでに至った人はひとりもいなかったそう。その人、付き合ったり離れたり、のボーイフレンドがいるのですけど、離れる時にはまたTinderでデートするのですって。そうすると、彼のプロフィールも見かけるのよ、って笑ってました。感覚がアメリカ人!50代半ばなのですが、すごいエネルギー!って思っちゃいました。


オンライン婚活は半年ほど続けてずいぶんお誘いをいただきましたけど、実際にメーセージのやりとりをしてみた人は6人、会ってみた人はふたりだけです。


その一人目は、多分年齢をサバ読んでいた(と思う)かなり年上の裕福な白人男性。二人の大人の娘がいる彼が指定した最初のデートは、セントラルパークの高級レストラン、タバーン・オン・ザ・グリーン」で合格。一緒にいて楽しかったので、2度目のデートをすることにして、時間の無駄を防ぐために彼の自宅にも行ってみたのですが、アートにお金を使うことが理解できない人である、ということがわかって、価値観が違うのでお断りしました。


婚活を始める方へのアドバイスその1。


早めに男性の自宅を見ることはとても大事。


やりとりやデートでは自分をいくらでもよく見せられますから。


二人目は、アップステートに住んでいた2歳年下の銀行員で、トライアスロンにも参加するアスリート。この人は、娘と同年代の子供を二人持つシングルファザーで話が会い、1ヶ月ほどメッセージのやりとりをしてかなり心が傾いたのですが、実際に会ってから今度は彼からやんわり断られました。はい、悲しかったです。


メッセージのやりとりだけをした人の中には詐欺師もいて、あまりに巧妙なテクニックに思わず引っかかりそうになりましたけど、騙されずに済みました。1週間ほど夢を見させてくれた、と思うようにしています。彼について書くと長くなるのでまたの機会に。


連れ合いを探すことに決めても、こればっかりは思うようにいかないものですが、不思議なものです。男性に興味がなかった5年間ほど全くお声がかからなかったのに、フェロモンでも振りまいているのか、おでこに「相手探してます!」という印でもついているのか、と思うほど、実生活で私に興味を持ってくれる男性と出会う機会、食事とかに誘われる機会が出てきたのです。


何事も、積極的に行動を起こすと運が開けてくるってこと。


そして、オンラインを通してではなく、友人に会いに行ったバーである男性と出会って、私は50代にして4ヶ月の短い大恋愛をしたのです。彼は5歳ほど年下の白人のビジネスマンで、婚活サービスを使って日本人の女性を探している人でした。こういう日本人女性好きのタイプは、若い時には完全にアウトだったのですが、色々と人生経験を重ねた結果、日本好きはプラスではないか、と思うようになりました。


彼は営業マンとあって社交的。10年ほど前に離婚していて、私の娘と同年代の最愛の二人の娘は、他州に移った元妻と暮らしていてなかなか会えない状況。出会って数週間後にメールで連絡してきて、先ずは娘さんたちのために私のアート・プリントを購入(賢い!)、その後に週末のランチに誘われて、それからの進展は早かったです。


彼はニュージャージー州からマンハッタンの勤務先まで毎日出勤していたのですけど、まぁ押しが強く、娘にも紹介せざるを得なくなり、週の半分はうちに泊まるようになり、週末は私が彼の家に泊まりに行ったりしていました。最初は娘も、宿題など手伝ってくれる彼のことをとても気に入ったのですけど、しばらくすると煙たがるようになりました。私は母親として出来るだけ秩序を持って交際しようとしたのですけど、心は彼に夢中になり、会えないと辛かったです。まるで、枯れ木に水をやられて花咲いてしまったような状態だったのでしょう。


でも、付き合って3ヶ月を過ぎた頃、色々な事情で彼の方が引き始め、結局別れることになったのです。私は、悲しむに値しない男だった、とわかっていても、辛くて辛くて何日も泣き続け、娘に心配をかけました。今考えると本当に馬鹿だったと思いますけど、後悔先に立たず。50代の終わりになって恋が出来たのだからラッキー、と思うようにしています。


さらに後悔したことがひとつ。この男と出会った頃、eHarmonyでもとても感じが良い男性からお誘いを受けて会う予定になっていたのです。その彼は、もう引退しているゴルフが趣味のハンサムな黒人の男性。丁度帰国した時に母にもオンライン婚活をしていることを話してサイトを見せると、「この人がいいと思う。」と言ったほど。

なのに、私は付き合いでは絶対に二股をかけられない性格なので、その予定をキャンセルして、eHarmonyからも退会してしまったのです。その彼は、「一度でも会いたい。僕たちはきっと気が合うと確信している。」と私を説得しようとしましたけど、まだ付き合い始めてまもない馬鹿な男を裏切らないために会うのをやめたのです。後悔先にたたず、です。


婚活を始める方へのアドバイスその2。


ことがはっきりするまで、二股でも三股でもかけましょう!


大恋愛の男と別れたのが2018年の4月。そして、現在の連れ合いの、グラフィックデザイナー兼写真家のスティーブと付き合い始めたのがその年の9月です。彼と私は、実は20代からの知り合いで、彼の亡き親友は私の親友のひとりの元カレだったので知っていました。他にも沢山共通の友人がいて、彼がどんなにいい人かはお墨付き。私は彼の元カノも知っていて、なんと彼女の結婚式にまで出ているのです。スティーブは、私と再会した2ヶ月前に、20年間(結婚はしていなかったのですけど)同居した連れ合いを亡くして男やもめでした。その上、その年に、上記の親友と愛犬も亡くして、もうかなりの落ち込み状態でした。


世話好きの私が彼を友達として励まそうとしているうちに思いがけず恋仲になっちゃったのですよ。共通の友人は、「あなたたちは価値観が違い過ぎて合わないと思う!」と忠告したし、私たちも同感だったのですけど、付き合い始めてから今年の9月で3年。最初の年は、喪中とも言える彼が急に泣き出したり落ち込んだり、感情的な浮き沈みが激しく、それはそれは大変で何度別れようとしたか!


でも良かったのが、私は馬鹿な大恋愛をした後なので、またスティーブと恋に陥ったわけではなく、長い人生で初めて「恋の辛さがない」楽な関係だ、ということ。彼に、オンラインデートサイトに登録して先ずは他の女性たちと付き合ってみることを勧めたぐらい。


(旅行をする時以外は、そして私が田舎に家を買うまでは)毎日を一緒に過ごすわけでもなく、週に2日一緒にいるかいないかの関係で、数日連絡を取らないことも多いです。それでも辛くない。でもお互いにパートナーだと思ってて、一緒にいる時は楽しい。


なかなか捕まらない忙しい男性と違って、私がイベントでも行きたければ必ず一緒に行ってくれるし、何しろ共通の友人が多いので友達付き合いも楽。そして、彼は大工仕事が大好きで、まるでお抱えハンディーマン!今は、田舎に買った家の修築を一生懸命やってくれているので、初めて一緒にいる時間が多くなりました。それでも別々にマンハッタンに帰ったりもして離れている時間を作るようにしています。彼には子供はいないし、もう両親を亡くしているし、ただ一人のお姉さんはカリフォルニアに住んでいるし、人生のお荷物も家族問題も無し。裕福ではないけれど、普通に生活していかれるだけの収入はあるし、借金も無し。


こういう関係もあるんだ!ステディーな関係だったら、結婚に発展しなくてもいいじゃない!と目から鱗。彼は、私がオンラインデートをしていた時に要求した条件をほとんど満たしません。その代わり、私が必要だと思っていなかったことで大事なことがあることを気が付かせてくれました。連れ合いとアートを語り合えることがどんなに私にとって大事か、とかセックスとか。


婚活で苦労した後に思いがけず見つけた連れ合いですが、多分、見つけようと思ったからあった出会いだったのでしょうね。


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