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リノベからリフォームへ計画変更、不承不承ながら太陽光パネル


ココマスダの田舎の家の外観の完成予想図
黒を基調にしたリフォーム+ソーラーパネルの完成予想図

こんにちは、ココマスダです。


ここコペーク(ニューヨーク州中部の小さな町)では、ポカポカの天気になって春が来たと思ったら次の日は雪、五日間天気の予報だったのに急に雨、というような訳のわからない気候が続いています。


この小さなレンガの家を購入してから、この夏で早くも3年が経ちます。買った当時は、敷地は草ぼうぼうのジャングル状態、家は、老夫婦が亡くなってから空き家となって4,5年放置された状態で、湿気とカビとの戦いでした。


何とか住める状態になった後、私は仕事、仕事で忙しく、正式に同居もしていない今年70歳の連れ合いが頻繁にやってきて、DYIでこの家をどんどん綺麗にしていってくれました。「今週の僕のプロジェクトは何?」と楽しんでいます。田舎暮らしをしたことも、不動産を買ったこともない彼ですが、非常に器用で、大体のことは解決してしまう。材料費は私が支払いますが、報酬は一切受け取りません。それは非常にありがたいのですが、やらなくてもいい、と伝えたことも彼が思う通りに進めちゃって口論になったことも!例えば、ずっと欲しかった天然木製のピクニックテーブルにペンキを塗って、木と木の間をパテで埋めてスムーズにしてしまったとか。その時は怒りましたけど、今では笑い話です。


2年半の間に、家を購入した時に考えていた改装計画が大幅に変わりました。


購入当時の改装計画はこちら → 田舎に家を買って、新しい生活を始めました。


当時、とにかく一番やりたかったことが以下の2点。

  • 寄棟造の屋根を、勾配が高い切妻屋根に建て替え、発電機能を持たせた「テスラのソーラールーフ」で仕上げて太陽光線を電力にし、電気を使った冷暖房も検討。その費用はかかっても、将来的に電気代、光熱費を無料にし、自家用車を電気自動車に変えたら自宅で充電する。

  • テスラの蓄電器「パワーウォール」を地下に設置し、田舎にはよくある停電に備え、太陽光線が乏しい冬にも備える。


テスラのソーラールーフ」と「パワーウォール」にかかる費用はすぐに見積もってもらったのですが、何しろ家は現金で買ったので、改装資金のやりくりが必要。そして、切妻屋根に造り直すには、町役所とコミュニティー委員会の両方から許可を取得しなければならず、それには建築家が描いた図面が必要。適当な建築家が見つかるまで待つことにしました。


他に、家を買ったすぐ後に改装に取り掛からなかった理由は以下。

  1. コロナ禍の間に、材料費と工事費が高騰してしまったこと。例えば、数年前には約60ドルで買えた3/4インチのプライウッド(合板)が今では140ドルもします。

  2. 不動産バブルで、大工さんや職人さんを雇うことが非常に難しかったこと。こちらの大工さんの腕はピンキリなだけではなくて問題多し。前金を支払った後に雲隠れをするワーカーは珍しくないし、先ずは小さな仕事を頼んで腕をテストしていい人を見つけようとしたのですけど、引き受けてくれたのに約束の日に来なかったり音信不通になることが続きました。これは私だけでなく皆が経験していたこと。不動産バブルになってから、ワーカーたちは同時に数件の案件を引き受けて、美味しい案件を優先するようになったらしいです。

  3. 私は仕事の収入が驚くほど少ないので、改装資金は投資商品を売って作ります。でも、株価がしばらく暴落して、価値が戻るまで売りたくなかったこと。


建築家を雇うことはずっと私の夢で、この家の改装には、是非日本風モダンを理解している建築家を見つけたいと思っていました。日本だったら町の工務店で間に合う計画なのですけど、この区域で適当な人を見つけるのは非常に難しい。それは、皆伝統的な西洋建築に関わってきた人たちだから。それに、モダン志向の建築事務所は高いのが常。実際に何人かに問い合わせて、自分としては頑張った予算を提示したのですけど、相談する前に断られました。彼らも、この不動産バブルでは、お金に糸目をつけないクライアントがいくらでもいるのでしょうね。


日本の建築が大好き、というフランス人の建築家に出会い、私の希望を話した上でアイディアスケッチを描いてもらったのですけど、出来上がってきたスケッチは、私の希望を完全に無視した非常に装飾的なもので、前途多難なことは明白だったのでお断りしました。


日本の普通の工務店を雇えたら!と切に思いながら月日が過ぎていきました。


そして去年の師走に入った頃、マンハッタンからの電車の中で、アート・デザイン系大学では有名な、ブルックリンのプラットインスティチュートで建築を教えている若い建築家に出会えたのです。先ずは無料で相談に乗ってくれることになり、大学にある彼のオフィスに出かけていって話をして、今のご時世では、寄棟造の屋根を、勾配が高い切妻屋根に建て替えるだけで、軽く10万ドル(日本円で約1千500万円)はかかることがはっきりしました。改装が終わる前に、20万ドルどころか、30万ドル使うことになるでしょう。


その勢いでこの家の改築にお金を注ぎ込んだら、万が一売らなければならない場合に、儲けが出ないだけでなく、元が取れないでしょう。それは避けたいです。この家を娘の代まで残したいと思っていても、人生計画通りにいかないことは親で経験したので、売ったら儲けが出るようにしなければなりません。そして、最近、セレクトショップをやりたい、という夢が生まれたので、資金は出来るだけ取っておきたい。


ならば、家の形状を変えるリノベーションは諦めるしかない。


それは、今の心境ではさほど辛いことではありません。それは、この家に暮らしている間に、何が必須で何がそうでないかが明確になり、私の希望は少しづつ変わっていったから。すぐに改装に取り掛からなかったことは幸いでした。この古い小さな家を買った時は、デザインがディテールまでシンプルでモダンなエコハウスにしたかったのですけど、住んでいるうちに、古さゆえの良さが心地よくなってしまったこともあります。


子育てでは、その子独特の性格と良さがあり、親の思う通りにはいかない、ということを学びました。

古い家も同じこと。リフォームするだけで大事にしてあげた方が良いのではないかな、と思えてきたのです。


なので、屋根は、今の寄棟造のままで張り替えることにしました。出来るだけエコな生活をしたいのは変わりませんから、次の課題は、どのように太陽光線を利用するか、です。


私が通常のソーラーパネル(太陽光パネル)ではなくて、テスラの「ソーラールーフ」を使いたかった理由は外観。前者は屋根の瓦/タイルのような感じで屋根全体を覆うので建物の景観を損ねない。後者は、屋根の上に載せる形状なだけでななくて、屋根全体を覆わないので取って付けたような見かけが私は耐えられません。


この家の冷暖房は、石油を使ったセントラルヒーティング(及び冷房)なので、エコな生活をするには電気を使ったシステムに切り替える必要があります。将来、ガソリン車から電気自動車に乗り換えなければならないとなると、家にその充電器を設置する必要もあります。毎年上がっている電気代を考えると、太陽光パネルを使った自家発電に切り替えるのが賢いのですが、ずっと、


「ソーラーパネルは嫌いだ!」


と思ってきたのです。


でも、テスラの「ソーラールーフ」は、値段が高騰してしまっただけではなくて、ここニューヨーク州を含む東海岸北部では使われている例を見かけません。西海岸など気候が穏やかな場所では使われているようですけど、2021年に見積もりをしてくれた業者に問い合わせてみると、もう扱っていない、と!コスパが非常に悪いし、寒さが厳しいエリアには適していないそうなのです。他の業者にもあたってみましたがダメ。そうなると、屋根を張り替えてからソーラーパネルを設置するしかないのか、、、


嫌だ〜!!!


悩みました。


そんな時に現れたのが、エンパイヤ・ソーラーという会社の若き営業マン、ジェーク君。大学を出て数年の彼が、うちまで1時間もかけて運転してきて、一生懸命にソーラーパネルの営業をする姿勢に、母性本能が刺激されました。それに彼、営業マンには珍しくマックユーザーだし、ファッションセンスが良く、気に入りました。(関係あるか!苦笑)


寄棟造の屋根は、4方向に傾斜する屋根面があり、日当たりが良いのは南側と東側。本当は西側も日当たりが良いのですけど、お隣さんの敷地に背が高い木が多過ぎて、太陽光を遮断している状態なのです。そうそう、太陽光発電を利用するために、今まで敷地の木を何本も切ってもらいました。結局、合計15枚のパネルが貼れて、今使っているより多くの電力を発電できるようになると。こんな感じです。ね、取ってつけた感じですよね。どうして屋根の残りの部分を覆う素材を作らないのか理解できません。





今年ソーラーパネルを設置すれば、連邦及び州の税額控除を受けられるだけでなく、さらにニューヨーク州の特別手当てが割引になり(うちの場合は1,230ドル)、貸付金利が3.49%と非常に低い、ニューヨーク州が提供している15年ローンで支払える。さらに、屋根の張り替え費用もそのローンに組み込んでくれる、と。頭金は無し!


屋根は新しく張り替えてもらえて、ソーラーパネルを取り付けてもらえて月々の支払いは178ドル。今後、電気代がかからなくなるし、電気冷暖房にして、電気自動車に乗り換えたら、(もちろんその費用はかなりますが)光熱費とガソリン代が無くなるのだから安い!(屋根の張り替えの素材は、こちらも私が好きでない、でもこの地方では一番ポピュラーなアスファルトシングルです)


私は借金が嫌いなので、ローンも出来るだけ避けます。買ってから支払っていくより、資金が出来てから買う主義。クレジットカードは便利だしポイントが貯まるので大いに利用しますが、毎月しっかり完済します。でも、投資商品を売ったときに発生する税金の支払いを考えると、このローンは賢い。


金銭的には美味しい案でも、ソーラーパネルの外観にはどうしても納得出来ないので、ジェーク君には「考えておきます。」と言って一旦帰ってもらって、1週間ほど悩みました。屋根を黒にして、パネルを設置して他の改装も終わったらどんな感じになるか、連れ合いが完成図を作成してくれました。今は白枠の窓も、全て黒枠に変える予定で、ポーチも直して薪をアクセントにする予定。それがトップの画像です。なかなか良いけど、やっぱりパネルが光ってるのはどうもね〜。


ジェーク君はこの案件を終結したく、「連れ合いの方もご一緒にもう一度」説明をしに来てくれる、と。

2回目に来てくれた時には、ご近所さんたちも話を聞けるように誘いました。(まるで田舎のおばさん!)

頑張っているから、少しでも彼の業績に貢献してあげたいですよね。


それからも、友人たちに相談したり、娘に意見を聞いたりして悩みました。ソーラーパネルもテスラのソーラールーフのようなソーラータイルも今後どんどん改良されると思います。数年待ったほうがいいのか、今やってしまった方がいいのか、、、。実は、今の屋根は古過ぎて、まともな住宅保険もかけられない状態なので、何年も待つことは出来ません。


面白いことに、ソーラーパネルの外観をどう思うかには年代による違いがあるそうです。私たち中高年層は、昔の建築に慣れているので、ソーラーパネルを見苦しいと思う人が多いらしいのですが、若い層はそう思わないらしいのです。娘も彼女のボーイフレンドも、連れ合いが描いてくれた完成図を見せると、"It looks great!" と。


そうか〜。私もエコ生活のため、次世代の将来のために地球を守っていくためにも、もう少し感覚を柔軟にしなくてはならないのかも。


そして決めました。


屋根を張り替えて太陽光パネルを設置してしまおう!と。


決まったら善は急げ、です。ジェーク君にOKの連絡をし、契約を済ませ、町の許可を受け、プライベートコミュニティーの許可を受け、なんと、今週中に両方の施工が終わりそうです。



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