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やっと再開したニューヨークの美術館のコロナ禍対応法




こんにちは。ニューヨークのココマスダ です。


たった2泊3日のミニバケーションに行っただけで、必死に日焼け止めを塗りたくって帽子も被っていたにも関わらず真っ黒に日焼けしている私です。そうそう、最近は色白を好んではいけないご時世。別に好んでいるわけではないし、真っ白で日焼けが出来ない彼は、 Beautiful olive skin! と褒めてくれるのですが。オリーブ色の肌というと聞こえは良いかな〜。


そんな事は別として、待ちに待った美術館の再開!嬉しい!


先ずは会員になっているメジャーな3美術館、MET(メット)ことメトロポリタン美術館、ホィットニー美術館、そしてMoMA (モマ)ことニューヨーク近代美術館から訪れる事にしました。


今日の投稿では、ニューヨークの美術館が、再開にあたってコロナ禍にどう対応しているか、ということを報告するだけにしますね。


コロナ禍では、全ての美術館が入場客数を通常の25%に抑えなければならないため、一般客は事前に各美術館のウェブサイトで日時指定入場券を購入することが必要となります。各美術館の前売り状況を見ていると、来年まで売り切れの日が多いのでビックリ!皆さん、私と同じで美術館訪問に飢えていたのですね。


会員に対しては、ホィットニーだけが一般に向けて再開の前に会員限定入場日を三日間設け、その上で無料の日時指定入場券に変わるQRコードをオンラインからダウンロードしなくてはならない、と人数整理を徹底していました。9月3日に一般に再開してからも同じ事。


メトロポリタン美術館とMoMAは、会員も事前の日時指定入場予約をする事を促した上で、会員のために毎時間余分の枠を設けているので、予約をしなくても大丈夫、ということ。でも、一定の時間に入場したい会員が多すぎたらどうするんだろう、やっぱり待たされるのでは、と疑問。


METには再開日の初日の27日の夕方に予約せずに行く予定だったのですが、あいにく雨のお天気予報だったので辞めました。美術館までは自転車に乗って行ってついでに運動もしたかったので。いつも効率良い行動をする事に努めているココマスダ です。


ホイットニーには、翌日の金曜日の夜6時に予約を入れていたので、それが久しぶりの美術館訪問の初日となりました。


入館にはマスク着用が必要なのは言うまでもないです。コートチェックは閉まっていて荷物など預けられないのでご注意を。これはMETも同じ。


ホイットニーでは入館前に検温があったのですが、それが、1メートルぐらい離れた場所に設置された、三脚の上に固定されたカメラのようなデバイスの前を通るだけだったので驚きました。すごいな!と。入館も、スマホに表示したQRコードを設置されたデバイスの下にかざすだけだったのでスムーズでした。


"A ticket? I don't have it, but I am a member." (チケット? ないけど私はメンバーですよ。)

と年配の男性が気難しそうに言っていたのに、スタッフが丁寧に対応して入場させてあげていました。


そうですよね〜。コロナ禍ではスマホを使いこなせることが必須となってきていますが、スマホやオンライン操作が得意な人ばかりとは限らないし。現在、屋外レストランでもQRコードをスマホで読み込んでメニューをオンラインで見ることが必要なのですが、これまでレストランで一緒に食事した友人たちは(私の彼も含めて)、ひとりもQRコードのアプリをスマホにダウンロードしていなかったのです。


シニア人口が多い日本など、コンタクトレスオーダーなんて難しいだろうな、と思います。


館内のエレベーターは、健常者は使用禁止となっていて階段使用のみ。展示は4階から8階までですし、美術館は各階の天井が高く、1階毎に2階分の階段を上がると思った方が良いので、階段を上がり慣れていない方は要注意! 何時も運動にしてしまうのが好きだし、コロナ禍になってからエレベーターの使用をできるだけ避けて、33階の住まいから1階まで降りて、上がるのも10階までは頻繁に行っている私は全然平気!でした。ふふ。


階段は2箇所あり、上りと下りの方向は分けられていました。階段を降りている時に若い男女の4人組が上がってきたので、

"You can't come up. You have to use the other one."

(上がるのはダメですよ。もうひとつのを使わないと。)

と注意すると、白髪で「どう見てもシニア」の彼と一緒にいたのも良かったのでしょう。大人しくUターンしてくれました。逆ギレするタイプでなくて良かった〜。

しかし、掲示板が読めないのかな、それとも規則は破ってオッケー、のタイプなのか。分からん。

階段の案内も、床のグラフィックな動線を示した矢印も所々にわかりやすく表示されていて、非常に良く考えられている、と感心しました。ホィットニーは屋外スペースも多いので、コロナ禍では過ごしやすい美術館だな、と感じました。


今やっている展覧会が全て素晴らしく、ゆっくりと鑑賞することが出来ました。

展覧会に関する報告は、インスタに投稿したので、そちらをご覧ください。

以前は良く利用していた6階にあるカフェは、すでに多くのテーブルが取り除かれていて悲しく感じました。カフェのすぐ横が屋外スペースなので、テークアウトを初めて、屋外で飲食が出来るようにしてくれれば良いのになぁ〜、と思いましたが、まだ色々規制があるのかもしれませんね。

カフェが開いていない美術館の訪問はなんとも味気なかったので、私の美術館体験というのは、アート+カフェでのひとときのセットだったのだな、と痛感。


美術館を出た時はもう夕食時だったので、真ん前のピザ屋さん、Simo Pizza の屋外スペースで食事をしました。静かでなかなかロマンチック!


ここのピザはナポリ風だそう。味は良く、最近のニューヨークのレストランの値段の常識から考えるとお財布にも優しくて驚きましたが、生地の焼き加減が柔らかく、パリッとしていないのがイマイチでした。


ワインの種類は十分で、ほとんどの客がボトルで頼んでいましたが、私はカラフェで。


一種類しかないデザートも美味しかったですよ。


さて、雨で行かれなかったメトロポリタン美術館には、昨日の30日の日曜日に行ってきました。


会員は予約無しでもオッケーっていうのを疑問に思っていたのは、やはり!でした。

セントラルパークでのピクニックの後、午後2時半ごろに行ったのですが、正面玄関から入る一般客とは別の会員用の入り口の方に行ったのに長蛇の列!


列に並ぶのが大嫌いな私は、「今日は辞めようか」と思ったのですが、10分間だけ並んで進み具合をみることにしました。並んでみると結構どんどん進んで、長く待つこともなく入館できました。諦めなくて良かった!


METでの検温は、スタッフが検温デバイスを入館客のおでこに近づけて行うやり方。ホイットニーより遅れているな、と思いましたが、正確な方が良いですね。入館するのも、やはりスタッフが手で持ったデバイスで会員カードの後ろのQRコードを読み込むやり方でした。それも入館した時だけではなく、メインフロアに上がった時や、美術館の他のエリアに行った時にも会員カードを出さなくてはならず、カードケースからまた出すのはちょっと面倒で、その後はポケットに入れておきました。前売りチケットをオンラインで購入した一般客はスマホのQRコードなのかな。ロビーで当日チケットを購入している人たちもいるようでした。


ロビーの中央案内デスクにはスタッフがひとりもいないだけでなく、美術館の地図やパンフレットが全て取り除かれているのに驚きました。そっか〜、人が触る印刷物を置いておくのはダメなのか〜、と納得。コロナ禍が終結したら印刷物は戻るのか、それとも情報は全てデジタルで印刷物が提供されない新時代へと移行するのか。これも何だか悲しいなぁ〜。デザイナーの仕事がまたひとつ減った訳です。


METは何しろ広いからか動線表示は無く、色々取り除いた他には何をしたのかなぁ〜、とホイットニーとの違いを感じました。入館者も結構多く、ソーシャルディスタンスは各個人の判断に任されて、マスクをしているとはいえ屋内ですから、大丈夫かなぁ〜と感じました。私が行ったのは日曜の午後ですから、通常でも一番混んでいる時間帯なのは確か。美術館は平日に行くに限ります。


カフェやレストランが全て閉まっているのはMETも同じ。トイレは利用可能です。私はコロナ禍で、便座に座らないで事を済ますのには慣れました。足腰鍛えといて良かったですよ〜。


屋上ガーデンに展示されているインスタレーションが見たかったのですが、エレベーターの列があまりに長くて諦めました。会員だと入館するのは無料なので、「また来れば良いわ」というのがあります。という訳で、METは、ただ行ってみた、というだけで結構早々と退散しました。


MoMAは、今日仕事が片づけば明日行くかもしれませんが、確かではないので、先ずはここまでで投稿しますね。カフェが営業していず気分転換には使えないので、見たい展覧会があれば行く、という美術館訪問の仕方に戻ります。

























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