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休暇中に不動産購買の検討を開始しました。



こんにちは。ニューヨークのココマスダです。


さて、6月末に日帰り旅行をして気に入ったノースフォークに戻ってミニバケーションを取った本当の理由は、夏の間に数日は海辺に滞在したかったことの他に、ある土地を見たいためでした。このエリアの家付き不動産は高騰していて、もう50万ドル (約5,330万円)以下の物件は滅多にない状態。見つかっても、「えっ、このボロ家がこの値段?」という感じなのです。なので、私が手を出せるとしたら土地だけ。興味半分にネットの不動産サイト、Zillow.comで検索をしていて、ノースフォークの端の、オリエントという地区に1エーカー(約1224.17)の私でも変える値段の土地を見つけて、昔から持っていた夢に火がついたのです。


その夢というのは、シンプルでモダンでサステナブルな家を建てて、無駄が少ない生活をすること。日本風なお風呂があったらそれは最高。私は大都会と田舎は好きですが、郊外は苦手。ボストンのような小都市でも、若い頃は、旅行で行くのは良くても住むのはダメでした。今だったら多分オッケーですが。1エーカーあったらゲストハウスも建てて、ニューヨーカーが喜んで訪れたいようなオーガニックな朝食を出すB&Bか今流行りのグランピング施設を経営するか、、、CoCollaborations の仕事はそのまま続けられるし、絵も描いて、、、とアイディアが広がっていきました。


子育てをしている間、そしてあくせく仕事をしている間はそんなことを考える暇はなく、少なくとも娘が大学を終えて無事仕事をし始めて独立したら、どこにどう住みたいか考えよう、と思っていたのです。でも、パンダミック中に、ニューヨークと東京を行き来して仕事だけしているライフスタイルを変えたい願いが急に強くなりました。いつ死ぬかわからないし!多くのニューヨーカーがニューヨーク市を脱出して移住をし始めたこと、そして友人でクライアントでもあり、バイオダイナミック農法でファーミングが出来る土地を探しているmomoglobal flowers のカヤさんにも影響されて、将来ではなくて今実行するべきではないのか、と考え始めたのです。


とにかく見てみたいと行ったのですが、残念ながらアウトでした! オリエント地区は田舎でも、そのエリアは新興住宅地のような雰囲気の場所で、その土地には高く草木が生い茂り、かと言って魅力的な古い大きな木もなく、何かを建てる前に膨大な経費がかかりそうだし、全然雰囲気無し、の土地だったのです。

モーテルに戻る途中、大通りからモーテルの看板がある道に入って少し行くと、Greenport Shores / Private Road / Dead End という標識があるのに気がつきました。プライベートな道路で行き止まり、って事です。

個人宅だったら大抵 "No Trespassing" (立ち入り禁止)という標識があるのですが、無かったので入ってみることにしました。そうすると、小道に、小さな家が並んでいて、そのひとつの家に For Sale (売り出し中)のサインが出ているではないですか! そして、作業員たちが、田舎に多い、庭に埋められた浄化槽を直している様子。



住所を検索して分かったのですが、このボロ家、幾らで売りに出てたと思います? 425,000ドル、約4,480万円です。ヒェ〜高い!なのですが、グリーンポートでは珍しく安い値段なのです。売りに出たのはなんとその日で、オープンハウスが数日後の土曜にある、と。私はミニ投資家の目で見て、「これはちょっと直したら確実にバケーションレンタルで貸せるし、数年後に売ったら儲かる物件だ!」と思いました。外壁を今流行りの黒にして、赤いドアにして、、、とイメージが広がりました。オハイオの郊外で育った彼は、こんなボロ家がこの値段とは信じられず、私が興味を持っているのが信じられない様子。


翌日、戻ってみると、浄化槽の作業は終わっていて、誰もいなかったので裏庭をみることもできました。

裏側にはデッキもついてましたが、ボロボロ。ペンキを塗っただけでは済まなそうです。







土地の大きさは約0.20エーカー(約257坪)で、庭は枯れまくってましたが、小さな物置もついてました。これを改装してメディテーションルームにしたら良いな。


このボロ家の売りは、

・グリーンボートの町に歩いていかれる距離にあること、

・裏側から数分でビーチにアクセスできること、

・家の前の森がタウン所有で、将来家が建つ心配がないこと、そして、

・マンハッタンからは、車を運転せずにも電車でグリーンポートの町まで行かれること、です。


帰る前に不動産屋に連絡して中を見せて貰えば良かったのですが、それまで家を探していなかったし、「こんな家一緒に直したくないよ〜。」という彼の無言の反対に、どうしようかな〜と思いながらも連絡せずにマンハッタンに戻りました。


不動産の売買と家の改装を経験したことがある数人の女友達にこの家の不動産サイトのリスティングを送って意見を聞くと、全員 肯定的。

"This is good! You can't go wrong with buying a house in that area."

(いいじゃない!あのエリアで家を買うのは間違いないわ。)


「やっぱり〜、そうよね!」と興奮していると、彼氏からメールで、もっとモダンな物件のリスティングがどんどん送られてきました。海沿いのロングアイランドではなくアップステートなのですが、ハドソン川が見えるところ。自分がお金を出すのではないのではっきりは言いませんが、「あんな物件を買うんならこういうのを買ってよ。僕も行くんだからさ。」という訳です。「へ〜、こんなのがあるんだ。」と、どんどんオンラインの物件探しにのめり込んでしまいました。彼が送ってきたモダンな物件は、もうすでに何人かのオファーを受けている、ということ。オファーが幾らかはわからないのですが、「高めのオファーでないと買えませんよ。」と、心理的に影響される訳です。


不動産投資をするにおいての私の弱みは、現在車を持っていないこと。離婚してから不動産も車も全部売って、身軽に過ごしてきたのです。そして、必要な時にはシェアカーのZipカーを借りますが、ここ数ヶ月、週末は完売状態。電車で三時間かけてオープンハウスに行くのもな〜、と躊躇している間に、なんとグリーンポートのボロ家はオフ・マーケットになってしまいました。それは誰かのオファーが受理された、ということ。


あちゃ〜! そうなんです。

ニューヨーク市近郊の不動産は、今とてもホット。


あまりに高騰する前に投資するか、辞めるか、悩んでます。

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